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2020年11月07日

東京外かく環状道路(外環道)工事現場近くで道路陥没:NEXCO東日本

東京都調布市の東京外かく環状道路(外環道)のトンネル工事現場近くの地上で2020年10月18日に道路陥没などの被害が発生しました。

原因は現在調査中で不明ですが、外環道のトンネル工事が地表から深さ47mの箇所でシールドマシンを使って16mのトンネルを掘り続けていたことが関係しているのではないかと考えられています。

道路のトンネルですから、とても大きな穴をあけることになりますが、地表から深さ47mというと、とても深い位置にあるので、構造物としては特に地表の住民の許可を得る必要がなく、穴を掘り進めることができるものだそうです。しかし、なぜそのようなことができるのか、土木建築構造の技術としての理由付けが必要だと思いますが、今回は少なくとも現在の規定では地表の住民に迷惑がかかることが分かったわけですから、十分に原因を調査して再度正しい規定をつくってほしいと思います。

特に11月4日の報道では、陥没発生の現場近くで巨大な空洞があることが見つかったそうです。その規模は、なんと、長さ30mで空洞の高さは3mにもなるそうです。しかもそれは地表から5m程度の位置だそうです。いくら47m下のトンネルとはいえ、その上にこのような空洞があれば、当然、その土地の強度は構造的に弱いはずで、トンネルの掘削の振動を受ければ、空洞が崩れて、地表に新たな陥没ができてもおかしくないと思われます。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/66377

この空洞がシールドマシンによる掘削の振動によってできたものなのか、そうでないのかも現時点では不明とのことですが、もし、シールドマシンの掘削が原因で空洞が生じたのであれば、この掘削工法の技術をもっと高めていかないと、いくら地上から深い位置であっても、陥没のリスクが生じかねないと思います。原子力発電所が津波を受けてブラックアウトした時もそうですが、想定外だったという話で終わらせてはいけない内容であり、そこからどのような知識を得て、生かしていくのかが大事だといえます。

今回の陥没事故の調査結果から、シールドマシンによるトンネル工事技術の知識を整理して、今後の工事に生かせるようになることを期待したいと思います。
Posted by スーさん at 13:08 │NEXCO東日本